『Her』覚書
監督/脚本:スパイク・ジョーンズ
出演者 :ホアキン・フェニックス
エイミー・アダムス
ルーニー・マーラ
オリヴィア・ワイルド
スカーレット・ヨハンソン
制作年 :2013年
シネマトゥデイ:映画『her/世界でひとつの彼女』 - シネマトゥデイ
『A.I』覚書
『A.I.』(現代:A.I. Artificial Intelligence)』
制作年:2001年
原作: ブライアン・オールディス
『スーパートイズ』
出演者:ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジュード・ロウ
フランセス・オコナー
等
以下、個人的な解釈とあらすじ覚え書き。
視聴日:2017.01.15
あらすじ
地球温暖化によって海面の水位が上昇し、海に近い幾つかの都市が飲まれ、妊娠・出産に厳しい許可制度が敷かれた世界。人々の文化は発展していき、その中でも”ロボット”の技術はめざましく向上していき、痛覚と危機回避能力を備えたロボットまでが開発されていき、人間と同じ愛をプログラミングされた少年型ロボット”デイビット”が開発される。
デイビットは開発会社の社員、ヘンリーとその妻モニカに試験を目的として送られる。彼らの息子は不治の病で冷凍睡眠の状況にあり、治る見込みはなかった。会社がテスターとして彼らを選んだのも、それが理由であった。見た目は本物の少年ロボットに夫婦は違和感をつのらせながら、モニカはデイビットを愛することを覚悟し、自分を”ママ”として認識させる。
しかし、奇跡が起こる。ヘンリー・モニカ夫婦の息子、マーティンが家に帰ってきたのだ。デイビットは初めて”本物の人間の少年”を目にする。マーティンはいきなり自分の家に入ってきたロボット少年に対抗心を燃やし、いじわるをする。デイビットも、自分がロボットであるという劣等感、そして、モニカの愛を受けたいという欲望を抱くように成る。
自身に向けられる不気味なほどの少年の愛と、少年ロボットが巻き起こす騒動、そしてマーティンの生命が脅かされたことを受け、モニカはデイビッドを捨てることを決意する。
時代遅れのスーパートイのテディと共に森に捨てられたデイビッド。モニカに捨てられた森のなかで、彼女に愛されるために『ピノッキオ』に出てきた人形を人間に変える力を持った”ブルー・フェアリー”を探すたびに出ることを決意する。
《登場人物》ネタバレあり
デイビット
愛情をプログラミングされた少年型ロボット。物語の中では最新鋭のロボットだが、その動作や愛情表現には不自然さが残る。
モニカ夫婦のもとで試験的に生活をするが、不治の病から回復した夫婦の実の息子、マーティンが持つ”本物”に嫉妬し、渇望していく。
ロボットが元来持っていた痛覚と危機回避能力を用い、他者への庇護を求めることで本物の子供らしさが現れる。
ジゴロ・ジョー
デイビットが旅の途中で出会い、ともに旅をした男性型のセックスロボット。客の好みに合わせて自身の容姿を変えることができる。女性客の他殺したいに遭遇したことにより殺人事件に巻き込まれ、警察に追われる身と成る。自ら営業許可証を剥ぎ取ることで無許可のロボットとして認識され、ジャンク・ショーの見世物になるところを、デイビットがきっかけで命拾いすることに成る。
タップを踏むことが癖で、芝居がかった仕草をする。女性客がセックスロボットに求めるものがプログラミングされており、彼の全てを構成しているのは”理想の男性像”かも知れない。
テディ
昔マーティンに送られた、テディベアのような見た目をした時代遅れのスーパートイ。マーティンからデイビットに譲られ、その後長い年月を彼とともに歩むことに成る。
可愛らしい見た目とは裏腹に、中年男性のような仕草・声をしている。
体も力も小さいロボットだが、彼がデイビットの長旅の助けとなったのは間違いない。
モニカ
デイビットを息子として起動させ、”ママ”として認識されている人間の女性。彼に違和感を感じながらも、デイビットを愛することを覚悟するが、その不自然な愛情表現と、家族の命が脅かされたことにより、デイビットを森のなかに捨てる。
マーティンに向けられた愛とは種類や重量が違うかも知れないが、デイビットに向けた感情もまた愛である。しかし、中途半端にデイビットを愛し、彼を捨てきれず、愛しぬくことができなかったモニカは、冒頭で討論されていた”ロボットが持つ愛情に対する責任”を果たせていない。それは、彼女を取り巻く本物か否かという柵があったせいかもしれない。
マーティン
ヘンリーとモニカの人間の息子。不治の病で冷凍睡眠に入っていたが、奇跡的に回復する。デイビットが持っていない”本物”を持っていることで優越感を感じるのか、デイビットに度々意地悪をする。彼の悪戯と、彼の友達の悪戯が直接的な原因となりデイビットは捨てられることに成る。
《つぶやき》
2000年後を描くシーンで出てきた知的生命体(?)は地球外生命体だと思ったが、どうやら人間が滅びた跡も残り、進化を続けたロボットらしい。たしかにそう言われれば、ロボットの描写をしているところもあるが、SF映画であるということも有り、ちょっとそれがわからなかった。
ロボットを作り出したのは人間でありながら、それらを迫害し、壊していくといくのも人間であるという傲慢さがよく描かれていた。
原作も呼んでみたい。
『スーパートイズ』Amazon CAPTCHA
『幸せの1ページ』覚書
『幸せの1ページ』(原題:Nim's Island)
監督: マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット
出演者: アビゲイル・ブレスリン、ジョディ・フォスター、ジェラルド・バトラー
原作:ウェンディー・オルー『秘密の島のニム』
あらすじについては以下のサイトに簡潔に記載されている。
シネマトゥデイ:「映画『幸せの1ページ』 - シネマトゥデイ」
以下個人的見解と解釈。
あらすじ
対人恐怖症で極度の潔癖症の引きこもり作家”アレックスローバー”こと、”アレクサンドラ・ローバーは取材のためにある無人島で生活しているという科学者、ジャック・ルソーにEmailでコンタクトをとる。しかし、当のジャックは調査のために海に出ており、返信したのはジャックの愛娘、ニムであった。ニムはやり取りしている相手が愛読書の登場人物である冒険家”アレックス・ローバー”だと勘違いし、質問に応えるために火山に登り怪我をしながらも、アレックスからの質問に答えていく。
ニムとmail越しに親交を深めていったアレクサンドラは、今までやり取りしていた”ニム”が幼い少女で、父が海洋調査から帰ってこず、寂しい日々を過ごしていることを知る。観光船を”海賊船”だと勘違いしたニムは寂しさと怪我の痛みで精神的に弱り、”アレックス・ローバー”に助けを求めるが…。
《登場人物》
アレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)
対人恐怖症で極度の潔癖症のベストセラー冒険小説作家。
小説の主人公であり、大冒険家”アレックス・ローバー”として、作家活動を続けているが、アレクサンドラ自身はアレックス・ローバーとは全くの正反対の人物であり、外出することを嫌い、何年も家にこもって暮らしている。
自分の理想の男性像である冒険家”アレックス・ローバー”をイマジナリーフレンドとして造り出している。
アレックス・ローバー
大冒険小説『アレックス・ローバー』の主人公であり、その作家、アレクサンドラのイマジナリーフレンド。
跡は面倒くさいので省略。
個人的には後味も悪くなく、いい感じにファンタジーで好きな作品。以前テレビ放送で見たことが有るが、二回目でも十分楽しめた。
観光船に乗っていた男の子が一見ハリポタで言うダドリーみたいな印象を受けたが、その印象は中盤で覆った。絶対初恋の相手ニムだよね。
ニムとの出会いがきっかけで、自然に対しての興味が出て研究者になり、大人になってから再会するという熱い展開が会ってもおかしくないと思う。
ジョン、ニム、アレクサンドラの三人の視点で描かれるが、いい具合のバランスだと感じた。
とりあえず初対面の人にでもおすすめできる映画だと思う。
『INC』覚書
題名:INC(邦題:インク)
監督・脚本:Jamin Winans
あらすじ
「幻想的な夢の世界に迷い込んだジョンとエマの父娘は、善と悪の壮絶な闘いに巻き込まれ、愛と喪失をめぐる寓話的物語のなかで償いを求めて彷徨う」(アマゾンビデオより引用:https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRPTXTZ/ref=dv_web_wtls_list_pr_1)
息抜きにアマゾンプライムにて視聴。
以下、個人的な意見と解釈。寝ぼけ眼での視聴で、あまり正確に物語を捉えていない。
語り部(戦士?):人々に素晴らしい夢を見せ、悪夢を人々に見せる者と戦っている(?)人種も性別も様々。夢の世界の住民である彼らの姿は、現実世界の人は感知できず、また特例を除いて互いに干渉もできない(はず)。
案内人:盲目の男性。雲のように掴みどころのない性格をしている。語り部よりもなんかすごいらしい。目にバッテンマークのテープを付けている。
ジョン:エマの父。妻を事故(?)で失い、その後妻の生前も育児に参加しておらず、監督責任を果たせられていないとして、娘の養育権を義父母にとられる。株式の仕事をしている。
エマ:ジョンの娘。空想することが大好きな女の子。「インク」なる者に夢の世界に連れ去られる。
”インク”:有る目的から(筆者自身よく分かっていない)、エマを現実世界から夢の世界に連れ去る。姿を隠すように黒いボロ布を姿をまとっている。
正直世界観とストーリーが一回目の視聴ではつかめなかった。時間と余裕ができたら再度見直したい。
大麻比古神社(徳島県大麻町)
旧社格:国幣中社
参拝日:2016年7月
周辺情報
・鳴門市ドイツ館
観覧料 400円
第一次世界大戦中の坂東捕虜収容所の記念施設。一階のミュージアムショップのドイツのお酒は大変美味です。捕虜収容所跡地はまた別のところにありますが、この坂東捕虜収容所がベートーベンの「運命」の日本初演の地だと言われています。
館内面積はそれほど広くはありませんが、見ごたえのある展示です。
・鳴門市賀川豊彦記念館
観覧料200円
社会運動家の賀川豊彦に関する博物館です。上記のドイツ館と隣接しており、500円の共通券を買うと2館観覧できます。
・霊山寺
幼少期から時折訪れている大麻比古神社に参拝に行ってきました。今回、初めて御朱印をいただきました。
ポケモンGOで境内のどこかがスポット登録されていたせいかちょっと人が多かった気がします。
祓川橋近くに有る地図。もっと新しい地図が、御朱印をいただいたときに下さった「阿波一宮 大麻比古神社御由緒畧記」に載っています。
大麻比古神社由緒の看板
御神木である推定樹齢1000年の大楠
御神木の前に立てかけられている注意看板
「ドイツ橋」
第一次世界大戦時に日本軍の捕虜になったドイツ兵が、この神社の近くの番頭俘虜収容所に収監されており、その名残として彼らが造ったドイツ橋・メガネ橋が今も残っています。(メガネ橋は撮影を忘れていました…。)
境内の注意書き